児童労働データ

Q.児童労働者は世界に何人いるの?(児童労働の人数)

国際労働機関(ILO)は4年に一度、世界の児童労働者数の推計を発表しており、2017年9月に発表した報告書"Global Estimates of Child Labour: Results and trends, 2012-2016"によると、2016年時点の児童労働者数(5歳-17歳)は、1億5200万人と推計しています。これは世界の子ども(5歳-17歳)の10人に1人にあたります。児童労働者の半数近くの7300万人が、危険労働に従事していると言われています。

表1:子ども(5歳-17歳)の人口に対し、労働人口が占める割合と推移(単位:1000人)

就労している子ども 児童労働 危険・有害労働
2000年 351,900(23.0%) 245,500(16.0%) 170,500(11.1%)
2004年 322,729(20.6%) 222,294(14.2%) 128,381 (8.2%)
2008年 305,669(19.3%) 215,209(13.6%) 115,314 (7.3%)
2012年 264,427(16.7%) 167,956(10.6%) 85,344 (5.4%)
2016年 218,019(13.8%) 151,622(9.6%) 72,525 (4.6%)
()内は、世界の5-17歳の子ども人口に対して占める割合


児童労働の推移
図1:児童労働の推移(5-17歳)


Q.児童労働はどの地域に多いの?(児童労働の地域分布)

世界の児童労働者の約半分は、アフリカに存在し、およそ5人に1人がこの地域では児童労働者です。2013年の発表では、最も絶対数が多かったのはアジア太平洋地域だったのですが、アジア・太平洋地域の改善スピードが速く、逆にアフリカは、悪化しています。

表2:児童労働の推移(5-17歳)

地域 児童労働者数
(千人)
児童労働者
世界全体に占める割合
子ども人口に
占める割合
アフリカ 72,113 47.6% 19.6%
アラブ諸国 1,162 0.8% 2.9%
アジア太平洋 62,077 40.9% 7.4%
南北アメリカ 10,735 7.1% 5.3%
ヨーロッパ・中央アジア 5,534 3.6% 4.1%

Q.どの産業で一番多く働いているの?(児童労働の産業別人数)

世界中で子どもたちはあらゆる種類の労働をしています。路上でモノ売りをしたり、物乞いをしているストリートチルドレンや、工場で働かされている子どもの様子を新聞やテレビで見たことがあるかもしれません。 産業別にみると農業セクターが最も多く、全体の約70%を占めています。


図2:児童労働の産業別割合
(ILO2013 "Marking Progress against Child Labour"より作成)

農林水産業(70.9%)

世界の児童労働の約60%は農林水産業に集中しています。コーヒーや紅茶、ゴム、タバコなどのプランテーション(大規模農場)で労働者として雇われていることもあれば、家族が貧しい農家でカカオやコットンなどの換金作物や食糧となる作物を生産して、家族の生活を支える子どもたちもいます。金や希少金属などを採掘する鉱山労働や漁業などもこの分野に含まれます。

工業・製造業(11.9%)

バングラデシュの縫製工場やインドのマッチ製造工場、タイやミャンマーのエビ加工工場でも児童労働が問題となりました。工場だけでなく家庭内でおとなと一緒に作業をするようなものもあります。例えば、洋服の飾りとしてビーズを縫いつける仕事、インドやパキスタンでのサッカーボール縫いの児童労働は有名です。

サービス業(17.2%)

路上でのモノ売り、車の窓ふき、市場でモノを運ぶ仕事、廃棄された電気製品の解体作業、他人の家で家事使用人として働く子どもたちはサービス業に含まれます。

出所:ILO " Global Estimates of Child Labour: Results and trends, 2012-2016"

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