児童労働データ

Q.児童労働者は世界に何人いるの?(児童労働の人数)

国際労働機関(ILO)は4年に一度、世界の児童労働者数の推計を発表しており、2013年9月に発表した報告書"Marking Progress against Child Labour(邦題:児童労働撤廃への前進を記す)"によると、2012年時点の児童労働者数(5歳-7歳)は、1億6800万人と推計しています。これは世界の子ども(5歳-17歳)の9人に1人にあたります。児童労働者の50%以上の1億1500万人が、危険労働に従事している言われています。

2000年には2億4600万人だった児童労働者数は少しずつ減少し、2008年当時の推計と比べて2012年は、4700万人も減少しています。(表1)。

表1:子ども(5歳-17歳)の人口に対し、労働人口が占める割合と推移(単位:1000人)

就労している子ども 児童労働 危険・有害労働
2000年 351,900(23.0%) 245,500(16.0%) 170,500(11.1%)
2004年 322,729(20.6%) 222,294(14.2%) 128,381 (8.2%)
2008年 305,669(19.3%) 215,209(13.6%) 115,314 (7.3%)
2012年 264,427(16.7%) 167,956(10.6%) 85,344 (5.4%)
()内は、世界の5-17歳の子ども人口に対して占める割合


Q.児童労働はどの地域に多いの?(児童労働の地域分布)

児童労働-地域分布図

児童労働者数が最も多いのは「アジア・太平洋地域(以下アジア)」で7772万人。次に多いのは「サハラ以南アフリカ(以下アフリカ)」で5903万人。アフリカは前回発表からやや減少したものの5-17歳人口の21.4%、世界の子どもの「5人に1人」と高い割合で児童労働に従事しています。

アフリカは、子どもに占める児童労働者の割合が最も高い地域です。児童労働の世界平均は9人に1人の割合ですが、アフリカでは5人に1人の子どもが児童労働をしています。

(図2:ILO2013 "Marking Progress against Child Labour"より作成

Q.どの産業で一番多く働いているの?(児童労働の産業別人数)

児童労働-産業別割合

世界中で子どもたちはあらゆる種類の労働をしています。路上でモノ売りをしたり、物乞いをしているストリートチルドレンや、工場で働かされている子どもの様子を新聞やテレビで見たことがあるかもしれません。

産業別にみると農業セクターが最も多く、全体の約58%を占めています。

(図3:ILO2013 "Marking Progress against Child Labour"より作成)

農林水産業(58.6%)

世界の児童労働の約60%は農林水産業に集中しています。コーヒーや紅茶、ゴム、タバコなどのプランテーション(大規模農場)で労働者として雇われていることもあれば、家族が貧しい農家でカカオやコットンなどの換金作物や食糧となる作物を生産して、家族の生活を支える子どもたちもいます。金や希少金属などを採掘する鉱山労働や漁業などもこの分野に含まれます。

サービス業(32.3%)

路上でのモノ売り、車の窓ふき、市場でモノを運ぶ仕事、廃棄された電気製品の解体作業、他人の家で家事使用人として働く子どもたちはサービス業に含まれます。

工業・製造業(7.2%)

バングラデシュの縫製工場やインドのマッチ製造工場、タイやミャンマーのエビ加工工場でも児童労働が問題となりました。工場だけでなく家庭内でおとなと一緒に作業をするようなものもあります。例えば、洋服の飾りとしてビーズを縫いつける仕事、インドやパキスタンでのサッカーボール縫いの児童労働は有名です。工業・製造業での児童労働は全体の7%と言われています。

出所:ILO2013 "Marking Progress against Child Labour"

児童労働関連ページ