目次
1. 児童労働って、子どもが働くことのすべてを指すのですか?
子どもが働くことは、「児童労働」と「子どもの仕事」の2つに区別されます。
児童労働ネットワークで撤廃を目指しているのは「児童労働」のみです。
「児童労働」とは?
以下の2つの労働をさします。
?15歳未満(途上国は14歳未満:義務教育を受けるべき年齢の子ども)の労働
?18歳未満の危険有害労働
また、以下の4つのいずれかにあてはまるものも児童労働です。
・子どもの教育を妨げる
・子どもの健康的な発達を妨げる
・子どもの心身に有害危険なもの
・搾取的である(強制的、自由を奪うなど)
「子どもの仕事(Child work)」とは?
上記のいずれにも当てはまらない子どもの労働をさします。危険ではない家のお手伝いやアルバイトなど、子どもの成長の度合いに見合ったものは「子どもの仕事」と呼び、児童労働と区別しています。
→児童労働について、もっと知りたい!
2. なぜネットワークが必要なのですか?
経済のグローバル化の中で、児童労働問題はもはや政府、国際機関、NGOだけではなく、産業、企業、労働組合の方々と共に解決を図るべき問題となってきました。わたしたちは、児童労働をなくすためにできることを日本で考え、ともに連帯し行動を起こしていくことが、児童労働問題を解決するためには重要であるという考えから、関係機関、団体・個人をつなぐネットワークを構築しました。まず児童労働問題に関わる方々と相互理解を深めることからはじめ、連帯を強めながらみなさまとともにより創造的な解決方法を考え実施していきたいと考えています。
3. ネットワークでどんなことをしているのですか?
様々な組織がつながっているというネットワークの強みを活かして、政策提言活動やキャンペーン活動などを行っています。
?意識啓発、世論喚起
・児童労働反対世界デーキャンペーン
?情報共有、理解促進
・会員向けの内部研究会
・シンポジウムの開催
?ネットワーキング、アドボカシー
・国内外の団体やネットワークとの連携、取り組み促進
・提言活動(署名活動など)
?その他の活動
→児童労働ネットワークの活動について、もっと知りたい!
4. 児童労働ネットワークの活動には効果があったのですか?
「児童労働をなくそう!」の署名活動は、毎年署名数が飛躍的に伸びています。
これは、児童労働をなくすために政府に対して声を届けたいと思って行動してくれる人、そのために協力してくれる組織が毎年増えているということです。そして、2008?9年度の署名で要請した児童労働をなくすために各組織が話し合う定期協議会の開催に向けて、2010年7月に第1回の意見交換会が開催されました。みなさまの声が、確実に日本を動かす力になっているのです。
児童労働ネットワークの会員団体とキャンペーンの賛同団体は、毎年増えています。
これは、児童労働をなくしていくためには様々な組織がネットワークを通じて協力していくことが必要だ、という認識が関係組織の中にも広まってきているということです。
児童労働ネットワークでは、今後もより多くの組織と協力し、連帯を強めながらより創造的な解決方法を考え、実施していきます。
→もっと知りたい!
5. 児童労働ネットワークの会員団体は、児童労働をなくすためにどんな活動をしているのですか?
児童労働ネットワークの会員団体は、様々な国、地域、分野で児童労働をなくすための活動を展開しています。団体紹介のページで、会員団体の「組織概要「児童労働に関する活動」「活動地」「活動分野」「キーワード」をご紹介しているのでご覧ください。また、詳しい情報については各団体のウェブサイトをご覧いただくか、各団体へ直接お問い合わせください。
→児童労働ネットワークの会員団体について、もっと知りたい!
6. 児童労働をなくすために、私は何が出来ますか?
児童労働をなくすために出来ることは、実は身近にたくさんあります。なぜなら、私たちの生活と、遠い国のことのように思える児童労働は、密接につながっているからです。
一人ひとりのアクションは小さく思えても、世界を動かす大きな力は全て一人ひとりの力の結集です。「何かしたい」、そう思った瞬間に、是非あなたらしい形でアクションを起こしてみてください。
【アクション例】
- 児童労働ネットワークの活動を支援する →ご協力のお願い
- 児童労働をなくすために活動する団体を支援する →会員団体一覧
- 児童労働反対世界デーキャンペーンに参加する(毎年5月?6月頃)
→児童労働反対世界デーキャンペーン - まず、児童労働について知る →児童労働とは
- フェアトレードの商品を選ぶ
- 製品が児童労働によって作られていないか、企業に問い合わせてみる
- フェアトレードの商品がないか、お店に聞いてみる
- 今日食べたもの、着ている服の原料を遡って考えてみる
- 児童労働のことを、今日、一人に話してみる
...人の数だけアクションがあります。