「ストップ!児童労働 50万人署名」厚生労働省提出のご報告

2019.06.21報告

2018年2月から実施してきた「ストップ!児童労働 50万署名―児童労働のない、2020東京オリンピック・パラリンピックに―」へのご協力を誠にありがとうございました。
目標の50万筆を大きく上回る72万2,114筆をいただき、2019年6月20日、厚生労働省へ署名の一部を提出してまいりました。

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当日は、対応していただいた上野宏史厚生労働大臣政務官へ署名を手渡すとともに、
改めて要請内容をお伝え、併せて以下の提言をさせていただきました。

ー署名要請内容ー
1.  持続可能な開発目標(SDGs)8.7の達成に向け、国際的にも、国内でも、児童労働問題解決に向けた意思を示してください。 
2.  SDG8.7の目標達成に向け、児童労働への取り組みを総合的に調整する体制を整備し、ILO182号条約(最悪の形態の児童労働)に則り行動計画を策定してください。
3.  サプライチェーンにおける児童労働、人身取引、強制労働の撤廃に向けた法律を 2020東京オリンピック・パラリンピックまでに施行してください。


ー提言内容ー
提言1: Alliance8.7*への参加を表明し、日本のODAの中で児童労働撤廃の資金を増やしてください。 
提言2: 2019年大阪G20サミットにおいて、児童労働の撤廃へのコミットメントを改めて強調し、2018年9月にG20労働大臣会合で採択された「児童労働、強制労働、人身取引及び現代奴隷の仕事を世界から撤廃するためのG20戦略」の各国の実施状況を確認してください。
提言3: 2019年8月に開かれる第7回アフリカ開発会議において、同地域における児童労働をなくすための実効性がある行動を宣言に明記してください。
提言4: 「国連ビジネスと人権指導原則」に基づき、現在外務省が策定中の国別行動計画に「企業のサプライチェーン透明化の法整備」「公共調達の法整備」を含め、それを進めてください。
提言5: SDG8.7の目標達成に向け、児童労働への取り組みを総合的に調整する体制を整備し、ILO182号条約(最悪の形態の児童労働)にのっとり行動計画を策定してください。
提言6: 日本国内の「最悪の形態の児童労働」について、問題を把握し、対策を強化してください。

 
*Alliance8.7 SDG8.7達成に向けた国際的な枠組み。実施に向けて行動する国15ヵ国、サポートをする国7ヵ国、パートナー団体217団体が加盟している。CL-Netもパートナー団体として登録。https://www.alliance87.org/

上野政務官からは要請内容・提言内容について関係する各省庁内と連携し、検討していきたいと述べられました。
また、72万筆というたくさんの賛同に、「多くの人々が皆、同じ思いを抱いていると感じる」と感想を述べられ、理解を示してくださいました。

改めまして、署名にご協力くださった皆さま、ありがとうございました。
今後は内閣府、外務省、経済産業省へ署名を提出する予定です。

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